研究体制

図に示すように本プロジェクトは北海道大学とオックスフォード大学を中心としたプロジェクトであり、大きく分けて、1) 免疫学を中心として研究を進めるグループと2)構造生物学を中心として研究を進めるグループの2つの研究体制からなる。

  1. 北大グループ(主担当研究者 前仲勝実、若手派遣研究者 黒木喜美子、福原秀雄)とオックスフォード大学グループ(主連携研究者 Sarah Rowland-Jones、Simon J Davis、Simon Kollnberger (現カーディフ大学))、 Paul Bownessを中心とした北大がもつ独自スクリーニング技術を、オックスフォードの臨床遺伝学等と融合することにより、これまでに例のないHIVワクチン等の制御法を開発するグループ。
  2. 北大グループ(担当研究者 姚閔、尾瀬農之、田中良和、若手派遣研究者 古川敦、喜多俊介)とオックスフォード大学(David Stuart、E. Yvonne Jones、Juha T Huiskonen)を中心として北大既存の技術(各種蛋白質発現系や蛋白質相互作用解析)に加え、 HIVのEnv等の構造解析を通して次世代電子顕微鏡やX線自由電子レーザーを用いた構造解析技術など次世代構造解析方法の先端技術を習得するグループ。

これらが融合することにより、感染症を細胞性免疫と液性免疫の両面から合理的に理解し、HIVに対する新規ペプチドワクチンや治療薬を開発する。最終的には、北海道大学において感染症構造免疫学の創生を目指す。