研究者レポート

喜多 俊介(オックスフォード大学)

The Division of Structural Biology (STRUBI), University of Oxford

私は2016年1月からOxford大学のDivision of Structural Biology (STRUBI)で客員研究員として研究しています。 STURBIではJuha T Huiskonen博士の指導のもと、電子顕微鏡を用いたHIV-2糖蛋白質(Env)の構造解析に従事しています。最先端の電子顕微鏡は生体分子を結晶化することなく、サブオングストローム分解能で構造解析する道を拓きました。HIV-2 Env 蛋白質は柔軟な炭化水素鎖に富んでおり、結晶化は困難が予想されます. 私はHIV-2 Envの研究を通じて、サンプルの調製方法、電子顕微鏡の使用方法、データの解析方法などを学んでいます。STRUBIには電子顕微鏡だけでなく、蛋白質の調製に必要な機器が充実しています。優秀な若手研究者も多く、実験で困ったことがあると誰でも助けてくれます。構造生物学研究を遂行する環境として、非常に恵まれていると日々感じています。

週末にはOxfordのwalking group に参加して、ハイキングを楽しんでいます。郊外の風景を見てリフレッシュし、地元の人との会話からイギリスの文化や歴史について勉強しています。


電子顕微鏡を使って、蛋白質の構造解析を行っています。 peak district areaでハイキングを楽しみました。
電子顕微鏡を使って、蛋白質の構造解析を行っています。 peak district areaでハイキングを楽しみました。